非定型歯痛について
歯が痛いという経験は、誰しも一度はあるはずです。歯の痛みが強いと頭痛がしたり夜眠れなかったりと、心も身体も痛みに支配されてしまいます。
近年では歯科医院の数も増えたため、時間の融通も利き治療が楽になりました。しかし、歯科医院に行っても虫歯や歯周病などが見つからないのに歯が痛むケースがあります。この原因不明の歯痛は、歯科医院ではお手上げです。そこで今回は東洋医学の視点から、原因不明の歯の痛みと改善法について解説していきます。
原因不明の歯の痛みは非定型歯痛
歯が痛くなると、みなさん歯科医院に行かれると思います。歯科医院での診断は、口腔内のチェックやレントゲン・CTを用いた画像診断が基本です。そこで歯や歯茎、神経に異常が見られたら、それらを取り除く治療が行われます。
しかし、治療をしても痛みが改善されないケースや、そもそも異常が見つからないにもかかわらず痛みが続くケースもあるのです。こういった原因不明の歯の痛みを、「非定型歯痛(顔面痛)」といいます。
非定型歯痛はなぜ起こる?
非定型歯痛の原因は、西洋医学的にはまだはっきりと解明されていません。ただし、考えられる要因としては痛みを感じやすい体質や遺伝、過去の歯科治療の影響が挙げられます。
また、顔の感覚を脳に伝える神経である三叉神経が血管などに圧迫されることでも、顔面痛が起こることがあります。いずれにせよ、原因がわからないため西洋医学(歯科)治療のすべがなく、根本的な改善は難しいでしょう。
非定型歯痛に対する西洋医学の治療
非定型歯痛の場合、歯科では歯を削るなど歯や神経に対してのアプローチはできません。痛みを緩和させる処置として、痛み止めの処方にとどまるでしょう。それでも治らない場合、内科の受診を勧められるかもしれません。
内科で治療する場合は、抗うつ剤が処方されることが多いです。ただし薬は副作用のリスクもあるため、長期的な服用はあまりオススメできません。また、薬の服用は対症療法のため、服用をやめると痛みをぶり返すこともあります。
虫歯や歯周病など原因が明確な場合、西洋医学の治療は非常に有効です。しかし、原因がわからない歯の痛みに対しての治療は不得意なため、治療の幅を広げる必要があります。そこで、慢性症状や原因不明な症状の改善を得意とする東洋医学の出番なのです。
非定型歯痛に対する東洋医学のアプローチ
東洋医学では痛みの原因を「不通即痛(ふつうそくつう)」と考えます。これは通りが悪いと痛みが出るという意味です。通りというのは生命活動を支えている「気・血・水」のことで、これらは全身に張り巡らされている経絡を通っています。
この経絡とツボを使って通りを改善させるのが東洋医学の鍼灸施術です。鍼灸でツボに刺激を与えると、気血水の巡りが良くなったり、経絡とつながりのある臓腑の不調が改善したりします。非定型歯痛をはじめとする原因不明の症状には、このような東洋医学の鍼灸でのアプローチが有効です。
非定型歯痛の改善のカギは大腸・胃・腎臓にあり!
東洋医学の鍼灸は、歯が痛いからといって顔面に鍼を打つとは限りません。歯や歯茎に対するツボは「手の陽明大腸経・足の陽明胃経」の経絡上にあるため、大腸や胃に問題があると診断できます。また、歯と腎は深く関わりがあるので、腎のツボも施術で使用します。
当店では施術の前に丁寧なカウンセリングを行っていますが、非定型歯痛の方は歯の痛み以外にもさまざまな不調を抱えている方が多いです。例えば便秘やむくみ、ほてり、不眠、婦人科系疾患、乾燥肌といった症状も併発しています。
経絡とツボへのアプローチは全身に働きかけられるので、非定型歯痛のほかにもこうしたさまざまな不調を併せて改善することができるのです。原因不明の歯の痛みや全身の不調にお悩みの方は、ぜひ東洋医学の鍼灸も選択肢のひとつに入れてみてください。
対談動画「非定型歯痛などを改善された方へインタビュー」
※効果には個人差がございます
原因不明の歯痛には東洋医学の鍼灸を
歯の痛みは心も身体も支配されてしまうため、日常生活にも大きな影響を及ぼします。原因不明の場合、歯科では対処することが難しいため、症状にお悩みの方も多いはずです。
東洋はり灸院では、これまで多くの原因不明と診断された方の症状を改善へと導いてきました。歯科に行っても治らない非定型歯痛にお悩みの方は、ぜひ一度東洋医学専門の鍼灸をお試しください。当店でもあなたの原因不明の歯の痛みを、全力で改善までサポートさせていただきます。