鍼灸で巻き爪が起きない身体づくりを!
巻き爪は爪の端っこが内側に巻き込んでいる状態のことで、主に足の親指に起こるのが特徴です。爪が皮膚に食い込んで痛みや炎症が起こるため、早めに対処しましょう。
巻き爪というと外科的な治療をイメージされる方が多いと思いますが、実は東洋医学も巻き爪改善に有効です。
そこで今回は、現役鍼灸師が『巻き爪が起こらない身体づくり』について、詳しく解説していきます。
巻き爪の症状や原因
足の爪は、地面をしっかり踏み込めるようにするための、指先のクッション的な役割を果たしています。しかし巻き爪を発症すると、痛みをかばって歩こうとするため、膝や腰にも負担がかかります。高齢の方の場合、それらの理由で転倒する恐れもあるため注意が必要です。
もともと足の爪はやや巻き気味に生える性質がありますが、爪を巻こうとする力と歩くときに底面から伝わる爪を押し上げる力のバランスが崩れることで、巻き爪が発症します。
バランスが崩れる原因のひとつには、サイズが合っていない靴を履くことによる圧迫や、歩き方のクセなどが挙げられます。ほかにも外反母趾の方は、地面からの力が親指に伝わりづらいだけでなく、人さし指によって親指が圧迫されるため要注意です。
そのほかにも、遺伝的な要因や深爪といった爪の切り方なども、巻き爪に影響するといわれています。
巻き爪になる身体をつくり替えて改善!
巻き爪になった場合、まず見た目を改善させるために形成外科や皮膚科を受診するか、巻き爪専門のサロンに行ってケアをするかと思います。
外科的な治療法としては、爪をワイヤーで掴んで伸ばしていく方法が一般的で、痛みを取り除く手段として有効です。
東洋医学による対処法
一方、東洋医学で巻き爪を改善させる場合は、まずなぜお客様が巻き爪になってしまったのかを考えます。巻き爪の方の多くは、貧血などになりやすく身体の循環が悪い『血虚(けっきょ)』の状態です。
また、巻き爪で悩む方はほかにもいくつかの症状を併発しています。例えば、手や髪に栄養が行き届いていないため、乾燥肌や髪のパサつきを訴える方もいるでしょう。肩こりや腰痛、足がつりやすい、目がかすむ、顔色が悪いなども同様の理由です。
東洋はり灸院では、来店されたお客様の巻き爪の状態を見るだけで、ほかの症状を言い当てることができます。これは、身体はつながっていて、相互に影響し合っているためです。
女性の方ですと、血流に問題があれば血液と密接な関係にある月経に、何らかのトラブルを抱えている可能性があります。例えば、生理痛や生理不順、PMS(月経前症候群)、子宮内膜症、卵巣のう種、子宮筋腫、不妊症などの婦人科系疾患もそのひとつです。
東洋医学の鍼灸は、体質改善を得意として身体をつくり替えながら施術を進めていくため、巻き爪もその他の不調も一度に改善させることができます。
巻き爪の改善なら東洋はり灸院へ
巻き爪が起こると、痛みや炎症から歩くことが困難になるケースもあります。歩行や日常生活に支障をきたす前に、巻き爪は早めのケアが大切です。
東洋医学の鍼灸であれば体質そのものを改善できるため、巻き爪が起こりにくい身体をつくり、その他の不調も合わせて解消されます。くり返す巻き爪の痛みや症状にお悩みの方はぜひ一度、東洋医学専門の東洋はり灸院にご相談ください。