元気になるための食事と陰陽論の関係
今回は「東洋医学の観点からみる食事」についてお話していきたいと思います。
私たちの身体を作る大きな要素となる食事は、東洋医学の観点から見ても非常に重要なものです。
こちらでは食べ物と東洋医学の考え方のひとつである「陰陽論」の関係について詳しく解説していきます。
東洋医学における陰陽論
東洋医学の考えの中に「陰陽論」というものがあります。
この陰陽論を簡単に説明すると、「すべての物事は陰と陽に分けられるという考え方」です。
すべての物事は陰と陽の働きが混ざり合い、バランスを取りながら成り立っていると言われています。たとえば、世の中には男性と女性がいますが、男性は陽にあたり、女性は陰にあたります。
しかし、全ての男女が「陰」と「陽」に分けられるのかというとそうではなく、男性の中にも女性らしい方や、女性の中でも男勝りな方がいます。陽に分類されるものでも、陰のパワーが強い場合や、逆のパターンもあるということになります。
食べ物の分け方
今度は食べ物を陰陽で分けてみましょう。
具体的な分け方としては、「動物性」と「植物性」の二種類に分けられます。動物性にあたるものは動物そのものがよい例です。
触ると温かく、よく動くものは陽のパワーを多く持っているとされています。
一方、植物性のものは触ると冷たく、動きません。
地面に立つようにまっすぐに生えているものは陰のパワーが強く、まさに植物を指します。
このように人と同じように食べ物も陰性と陽性の2つに分けられます。
人間の陰陽
人間も陰と陽に分けて詳しく見ていきましょう。
人間は動物なので、先ほど紹介したように陽にあたります。猫や犬などの4本足の動物とは違い、2本足で地面に立って生きていますね。このことから、陽の中でも地面に立っている陰の働きもあるため、「陽中の陰の生き物」とされています。
私たちは陽性を多く含んでいる生き物なので、食べ物は陰性のものを多く摂ると良いとされています。
もちろん、陽中の陽のように極端に偏りがあるわけではないので、陰性の野菜類を中心に陽性の動物性のタンパク質なども加えて摂ると良いでしょう。
野菜を中心に肉も取り入れることと、生野菜ではなく温めて陽性を加えた温野菜を食べることが好ましいと言われています。
歯から分かる食事の理想的なバランス
次に、人間が何を食べると身体に良いのかを見ていきましょう。実は「歯」をみると答えが出てきます。
私たちには食べ物を食べるため歯が生えていますが、歯の持つ役割は3つに分けられます。
- まず前歯は、野菜を切り裂く役割を持つ歯
- 尖った形の犬歯は、肉を引きちぎるためにある歯
- 奥歯は臼歯といい、食べ物、とくに穀類をすり潰す歯
これらの歯の本数の割合は2:1:5と言われており、この割合に当てはめて野菜類を2割、肉類を1割、穀類を5割のバランスで摂取することがもっとも理想的かつ健康的だといわれています。
【動画解説】何をどれくらい食べると健康的か?
※石丸統括院長による解説
陰陽論と食べ物の関係を知って毎日を元気に過ごそう
今回は「人がどのようなものを食べると良いのか」をご紹介しました。
陰陽論と食べ物の関係を知って、ぜひ身体によいとされる食べ物を2:1:5のバランスで摂り入れてみてくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。