小児脱毛症について

子どもの髪の毛が抜けてしまう病気を小児脱毛症と言います。我が子の髪の毛がゴッソリ抜けてしまったり、ある部分に脱毛部分ができてしまうと、親としては心配になってしまいますよね。
小児脱毛症は主に小学生から中学生くらいまでの子どもに多く見られる症状ですが、決して珍しいものではありません。一般的にストレスや自己免疫力のバランスが崩れることで起こると言われていますが、東洋医学では違うところにも原因があると考えています。
本記事では小児脱毛症の特徴や症状をはじめ、本当の原因や東洋医学を用いて改善できる理由についてお伝えします。お子様の髪の毛が抜けてしまい心配されている親御さんはぜひご覧ください。
小児脱毛症の特徴と症状

小児脱毛症とは、何の前触れもなく突然髪の毛が抜けてしまう病気です。主に小学生から中学生くらいまでの子どもに多く見られますが、中には1~2歳の幼い子どもも発症した事例があります。
小児脱毛症の種類は以下のとおりです。
- 単発型
- 多発型
- 蛇行(だこう)型
- 全頭型
- 汎発(はんぱつ)型
それぞれのタイプを詳しくみていきましょう。
単発型
単発型は円形の脱毛部分が一ヶ所のみできる症状です。小児脱毛症の中でもっとも多く見られ、比較的軽度で自然によくなることが多いでしょう。
多発型
多発型は円形の脱毛部分が二ヶ所以上できる症状です。単発型に比べて改善に時間がかかることが多く、脱毛部分が多くできればできるほど隠すのが難しくなります。
蛇行型
蛇行型は生え際が帯状に広がる症状です。重症化しやすく、改善するまで何年もかかる場合があります。
全頭型
全頭型は頭全体の髪の毛がすべて抜けてしまう症状です。他のタイプに比べて深刻度が高く、改善はかなり難しいと言われています。
汎発型
汎発型は髪の毛だけではなく、眉毛やまつげ、体毛にいたるまで全身の毛が抜けてしまう症状です。こちらも改善は難しく、数年単位でのアプローチが必要です。
よく聞く円形脱毛症は単発型であることが多く、仮に髪の毛が抜けてしまっても基本的にすぐに改善することがほとんどです。
しかし、脱毛部分が2つ、3つと増えてきたり、頭全体の髪の毛が抜けてくるような場合には小児脱毛症が重症化している可能性があります。そのような場合にはすぐに専門家に相談して早めのケアを行ってください。
小児脱毛症の原因とアプローチ法

小児脱毛症にはさまざまな種類がありますが、実は詳しい原因は現代の医学では解明されていません。
ただし、以下の要素が小児脱毛症につながると考えられています。
- 強いストレス
- 自己免疫疾患
- アトピー性皮膚炎
- 遺伝
- ウイルス感染
学校や親・兄弟、先生との関係や引っ越しも子どもにとっては大きなストレスとなります。最近元気がないと感じたら、小児脱毛症や他の病気を発症する前に親御さんが話を聞いてあげる、カウンセリングに連れて行くなどが効果的です。
一般的に、小児脱毛症には薬を用いてアプローチを行います。炎症を抑えたり自己免疫力を整える役割を持つステロイドや血行を促進する塩化カルプロニウムが用いられるでしょう。これらの薬はそれ以上脱毛が進行しないようにしたり、自然に髪の毛が生えてくるよう促す効果が期待できます。
ただし薬を使って効果が見られた場合はよいですが、薬を使ってもまったく効果がないケースも多く見られるのが現状です。小児脱毛症を改善するためには、まず身体で何が起こっているのかを知り、全身に対してアプローチを行う必要があります。
東洋医学から見た小児脱毛症の原因

未だにハッキリと原因が解明されていない小児脱毛症ですが、東洋医学では血と深い関係があると考えられています。
私たちの髪の毛は血余(けつよ)、いわゆる体内の血の余りで作られます。そのため、体内に十分な血が流れていない場合は髪の毛を作る力が足りず、作れたとしても質の悪い髪の毛ができてしまうのです。
その結果、髪の毛が生えない、髪の毛が生えてもすぐに抜けてしまう、ツヤやコシのない髪の毛が生えてくるなどの症状が見られます。
血は髪の毛だけではなくあらゆる臓器のパワーの源となるため、十分な量が体内をくまなくめぐっている必要があります。東洋医学では、私たちが本来持っている「血を作り出す力」を引き出し、全身にめぐらせるサポートを行います。
東洋医学とセルフケアを用いた3つのアプローチ法
小児脱毛症を改善するためには、東洋医学の鍼灸とセルフケアがおすすめです。それぞれ詳しくみていきましょう。
1.鍼灸

子どもには通常の鍼灸に使う鍼は使わず、提鍼(ていしん)と呼ばれる刺さないタイプの鍼を使います。皮膚に刺さずに押したりなぞったりすることで全身のツボを刺激することができます。
小児脱毛症によいとされるツボは手足や背中に集中しているため、やさしくなでることで効果が期待できるでしょう。もちろん痛みや熱さはほとんどなく、赤ちゃんでも受けられますよ。
2.食養生

日々の食生活も大切です。特に白砂糖、小麦、乳製品はあらゆる病気を引き起こす恐れがあると言われているため、できるだけ避けましょう。
一方、以下の食材は血を補う効果が期待できるため、積極的にとりいれてみてください。
- 菜の花
- ほうれん草
- 赤身の肉
毎日取り入れるのは難しいかもしれませんが、少し意識するだけで質のよい髪の毛が生えやすくなります。
3.セルフケア

自宅でお子さまにセルフケアをしてあげるのも効果的ですよ。
背中を上から下に、お尻の上までを人肌で温めたスプーンでなぞっていきます。背中には膀胱経という経絡、いわゆる気の通り道があり、その経絡上にはすべての臓器のツボがあります。なぞることで気の流れがよくなるでしょう。
スプーンが冷たく苦手な場合はぬるま湯を入れたペットボトルでも問題ありません。
【動画解説】小児脱毛症の改善例
※施術効果には個人差がございます
小児鍼で小児脱毛症を改善しよう

子どもが小児脱毛症かもしれないと感じたら、まずは病院に行く方がほとんどでしょう。病院ではステロイドなどの強い薬を出されることも多いですが、強い薬であればあるほど副作用も心配です。
その点、東洋医学は副作用がないやさしいアプローチであるため、幼い子供にも試すことができます。「病院でもらった薬が効かない」とお困りの方は、ぜひこの機会に東洋医学の鍼灸を受けてみてくださいね。


















