ゴルフ肘について
趣味や仕事の接待など、ゴルフ経験のある方はたくさんいらっしゃいます。そんなゴルフをされる方に多いのが、ゴルフ肘のお悩みです。肘の内側の痛みが特徴のゴルフ肘ですが、一度発症すると慢性化しやすいといわれています。
実はあまり知られていませんが、東洋医学の鍼灸施術はゴルフ肘の症状に大変有効です。今回はゴルフ肘が起こるメカニズムと、鍼灸による施術法を東洋医学の視点から詳しく解説していきます。
ゴルフ肘はなぜ起こる?
ゴルフ肘は肘の内側が痛むことの総称で、主に誤ったスイングフォームをくり返した結果、肘が炎症することで起こります。西洋医学で用いられる正式名称は、上腕骨内側上顆炎です。
ゴルフ肘はスポーツ障害のひとつですが、スポーツをしていなくても日常生活で指や手首を酷使する方は発症することがあります。これは、筋肉の付け根にある腱の部分に疲労が蓄積されることでゴルフ肘が発症するためです。
腱は筋肉と違い鍛えることができないので、老化の影響も受けやすくなります。ゴルフ肘の発症率が中高年になるにつれて増加するのもこのためです。
西洋医学でのゴルフ肘の治療法
肘に痛みを覚えた場合、多くの方は整形外科を受診されます。ゴルフ肘と診断されると、湿布を貼る、痛み止めを服用する、電気治療を肘に当てるなどの治療を受けるのが一般的です。
しかし、湿布や痛み止めは使い続けると効き目が弱くなり、使用してもなかなか症状が改善されないという方も少なくありません。
また、これらの治療は肘の痛みを抑えるだけの対症療法のため、ゴルフ肘の根本的な改善には至らないのです。肘の痛みが慢性化してしまった場合、急性期の症状に強い西洋医学ではなく、慢性症状の改善を得意とする東洋医学での施術をオススメします。
東洋医学におけるゴルフ肘への施術法
西洋医学では痛みの原因を炎症と捉えますが、東洋医学の場合は「不通即痛」に原因があると考えます。不通即痛とは漢字が表す通り、通らないとすなわち痛むという意味です。この通りとは、エネルギーである気や血液、血液以外の体液を指します。気血水の巡りが滞ると痛みや不調となって身体に現れてしまうため、東洋医学では鍼灸で巡りを整えて改善へ導きます。
東洋医学の鍼灸は、気血水の通り道である経絡と、経絡上に点在するツボ(経穴)を用いた施術が特徴です。経絡は五臓(肝・心・肺・脾・腎)とつながっていて、そこに十分な気血水が巡ることで健康を保っています。
そのため、東洋医学ではツボを鍼灸で刺激することで、弱った臓腑を活性化させて病気を改善させます。肘が痛いから肘に鍼を打つのではなく、身体を内側から整えるアプローチを行うため、慢性的なゴルフ肘の改善も期待できるでしょう。
森を見て木を治す東洋医学
当店では施術前に、東洋医学の伝統的なカウンセリング法である四診法を用いて診断を行います。一般的な問診と違い、脈やお腹を診たり、身体全体を診て総合的に診断したりするのが東洋医学のカウンセリングの特徴です。そこでお話を伺ううちに、ゴルフ肘のお客様はその他の不調にも悩まされているケースが多いことがわかりました。
例えば鼻の症状の場合
- アレルギー性鼻炎
- 風邪を引くと鼻に不調が出やすい
- 副鼻腔炎や蓄膿症
肺や呼吸器症状の場合
- 風邪を引きやすい
- 喘息持ち
- 気管支が弱い
皮膚の症状の場合
- 乾燥肌
- アトピー性皮膚炎
その他の症状の場合
- 生理痛が重い
- 寝つきが悪い
- 手足が冷えやすい
といった症状が挙げられます。
これらの症状を病院で治療する場合、鼻炎なら耳鼻科、乾燥肌なら皮膚科というようにバラバラに受診しなければなりません。しかし東洋医学であれば、全身を診て診断と施術が行えるため、ゴルフ肘と合わせてそれらの不調にもアプローチすることができます。なぜなら、東洋医学でゴルフ肘の施術を行うとき、鍼灸で呼吸器系のツボにもアプローチするからです。
東洋医学と西洋医学には症状により得意不得意があります。肘以外の症状や痛みが慢性化している方は、東洋医学の施術をオススメします。病院に行ってもなかなか症状が改善せずお困りの方は、東洋医学の門を叩いてみましょう。
解説動画「ゴルフ肘について」
※効果には個人差がございます
ゴルフ肘の症状は東洋医学の鍼灸を
東洋医学はお客様一人ひとりの体質を見極め、根本原因へのアプローチを得意としています。長引くゴルフ肘の痛みや原因不明の症状にお悩みの方は、東洋医学専門の鍼灸院を選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか?東洋はり灸院も、ゴルフ肘のお客様の症状改善に多くの実績がございます。まずはお気軽にご相談ください。