ヒステリー球(咽喉頭異常感症)について
昨今では新型コロナウイルスによるストレスや疲れにより「ヒステリー球(咽喉頭異常感症)」を発症する人が増えているのだそうです。
ヒステリー球は病院では原因を特定できず改善に至らないケースも多いですが、じつは東洋医学で改善の余地があります。
今回は東洋医学からみたヒステリー球の特徴や改善方法について解説していきます。
- ヒステリー球の症状で悩んでいる人
- 病院に通っても症状が改善しない人
上記に当てはまる人はぜひ最後までご覧ください。
※施術効果には個人差がございます
ヒステリー球(咽喉頭異常感症)とは?
ヒステリー球(咽喉頭異常感症)とはのどに異物感を覚える症状のことを指します。実際にのどに異物が詰まっているわけではなく、食事や水などがのどを通るときは異物感が消えるのが特徴です。
実際にはなにも異物がないにもかかわらず異物感を覚えることから病名に「ヒステリー」の単語が当てられており、西洋医学ではストレスやアレルギー、女性ホルモンが原因とされています。
西洋医学と東洋医学のヒステリー球の捉え方の違い
西洋医学と東洋医学ではヒステリー球に対する考え方や捉え方がまったく異なります。ここではそれぞれの違いを解説していきます。
西洋医学からみたヒステリー球
西洋医学ではヒステリー球の原因はストレス、アレルギー、女性ホルモンにあると考えています。
病院で診察を受けても「自律神経の乱れが引き起こしている」といった説明しか受けられず、トローチなどの処方のみで治療が終わることも少なくありません。さらに、のどの異常を精神的なものとして抗うつ薬や抗不安薬を処方されることもあるようです。
ファイバースコープや血液検査、CTスキャンでも異常が見つからないことから「原因不明」「異常なし」と言い渡され、病院を転々とする人も多いです。
東洋医学からみたヒステリー球
東洋医学ではヒステリー球(咽喉頭異常感症)のことを「梅核気(ばいかくき)」といいます。ヒステリー球を精神的な病気と判断する西洋医学とは異なり、東洋医学では梅核気の原因は肝にあると考えています。
肝とは肝臓のことではなく、全身にエネルギーや血液を巡らせる働きや、消化器・自律神経の機能を持つもののこと。
東洋医学では梅核気は肝の機能が低下しており、気(エネルギー)がうまく巡らず滞留して痰ができている状態だと捉えているのです。
東洋医学の梅核気の改善方法
梅核気の症状が出る人は肝の機能が低下しているとお伝えしました。東洋医学ではこのような状態を「肝気鬱結(かんきうっけつ)」と表現します。梅核気の改善には肝気鬱結の状態を正すことが必要です。
肝気鬱結の状態になると、のどの異物感だけでなく以下のような症状も現れます。
- 肩こり
- 眠りが浅い
- 生理不順
- 生理痛
- 腹痛
- 下痢
- 冷え性
- 乾燥肌
- 手の平の汗
- 汗がなかなか引かない
- 風邪をひきやすい
- 膨満感
- 喘息
- うつ症状
上記の症状がすべて現れるのではなく、その人のもっとも弱い部分に症状が現れます。たとえば、胃が弱っている人なら膨満感やげっぷ・胸やけ、腸が弱っている人なら下痢や便秘が現れるイメージです。一人ひとり体に現れる症状が異なるため、施術は当然オーダーメイドのもの。それぞれの体質や不調に合わせた施術で肝気鬱結を改善していきます。
また、梅核気は約2000年前に書かれた「傷寒雑病論(しょうかんざつびょうろん)」という医学書の一部「金匱要略(きんきようりゃく)」に既に記載されており、施術方法も確立されています。
東洋医学は歴史に裏打ちされたたしかな学問。国内1400年の歴史を誇る東洋医学ではこれまでに梅核気で悩む多くの方を救っており、その実績が症状を改善させられる何よりの証拠です。
当店でヒステリー球の改善に成功した人の施術例
ここからは当店でヒステリー球の改善に成功した人の施術例を紹介します。
当店には難聴でお悩みのお客様もたくさんいらっしゃいます。実際に改善に至ったケースも多々ありますので安心してお任せくださいね。
ご来店前の経過
- 50代女性
- 5月末から症状が現れ、病院でヒステリー球の診断を受ける
- 7~8月にかけて心療内科で処方された薬を服用するも改善せず治療を中断
- インターネットで漢方(半夏厚朴湯)を購入し2か月で症状が少し和らぐも症状が落ち着かず当店に来店
- 常になにかがのどを塞いでいる感じがして息苦しい
- ご飯を飲みこむときや友人と会話するときは症状が改善される
- 乳がん歴あり。右の乳房と右腕のリンパを全摘出している
- 頭痛・肩こり・中途覚醒などの症状もみられる
東洋医学からみたヒステリー球の原因
症状が一定でないことや気分によって左右されることから気が滞っている(気滞)と判断しました。
施術方針と施術内容
肝の機能低下により気滞が生じてヒステリー球を引き起こしているため、気の循環と肝臓の機能向上をめざします。
実際の施術については、手足の気と肝にかかわるツボやのど周り、腹部、背中のツボに鍼を打ち、首、手足にお灸を施します。最後に胸の真ん中に置き針を貼り、施術は終了です。このお客様は右腕のリンパを全摘出されているため、右腕には針を打たないよう施術をしていきます。
施術回数・頻度・期間
初回の施術のあと頭痛と肩こりの症状が8割減り、のどの不快感も少し改善されました。その後施術を重ねるごとに肌の乾燥が減る、逆流性食道炎になりにくくなったとのお声を頂き、施術後1ヶ月ではのどの状態が気にならない日も出てきました。
施術後3ヶ月ではのどの詰まりは強いストレスを感じない限り出なくなりました。ストレスが多いとのことでしたので、気持ちを落ち着ける呼吸法をお伝えしました。
喉の違和感やつかえ感をスッキリさせよう
今回はヒステリー球(咽喉頭異常感症)の改善方法について解説しました。
ヒステリー球の症状は病院では原因がわからず改善できないことがほとんどですが、だからといってずっと我慢しているのはつらいですよね。東洋医学ならヒステリー球の原因を的確に突き止め、症状を改善するお手伝いができます。
ヒステリー球の症状でお悩みの方はぜひ当店にお越しください。経験豊富なスタッフがあなたの不調に寄り添い、あなただけの施術をご提案いたします。