栄養学と食養学について

- update更新日 : 2023年10月13日
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食養学と栄養学

健康のために、食事に気を遣っている方はたくさんいらっしゃいます。日本でいう食事は、食べ物の栄養に着目し、バランスよく補うことが大切という栄養学が一般的です。

栄養学は間違った捉え方をすると病気につながる恐れがあるため、正しい知識を持つ必要があります。

そこで今回は東洋医学の視点から、食と身体を養う食事方法である「食養学」についてお話ししていきます。

1日30品目食べると肥満や生活習慣病になる⁉︎

料理

栄養学とは、人間の身体をつくり、エネルギーの源となる『栄養』を研究する学問です。

栄養は大きく分けると次の「五大栄養素」です。

  1. 炭水化物
  2. 脂質
  3. たんぱく質
  4. ビタミン
  5. ミネラル

1985年に厚生労働省が作成した食生活指針では、「1日30品目食べる」ことが推奨されていました。しかし、2000年の段階でその内容は削除され、「主食・主菜・副菜を基本に食事のバランスよく」と変更されています。

なぜ変更されたかというと、1日30品目を頑張って食べようとすると、肥満や生活習慣病を促すという結果が判明したからです。

しかし多くの国民は、まだその『変更』を知りません。つまり食事はカロリー数値だけでなく、栄養成分表示の総エネルギーも大切なのです。

間違った栄養学を信じている人は生活習慣病になる恐れも

生活習慣病

栄養学は1871年(明治4年)、ドイツ人によって広くその知識が日本に伝わりました。その後、栄養学の創始者である佐伯矩(さいき ただす)が尽力し、1937年(昭和12年)に国家事業として栄養研究所を設立しています。

その当時伝わった栄養学の理論は、『筋肉はたんぱく質と水から成り立っているので、食事でたくさん摂れば栄養となり健康になる』というものです。

これは分かりやすくはありますが、結果に対する裏付けはないため、理論だけのものでした。さらにドイツと日本では、気候も食事の文化も違うため、これらの理論は容易にはあてはまりません。


この栄養学の理論は第1次世界大戦前、デンマークの栄養学者であるヒンドヘーデによって、根拠のないものだと証明されました。提唱されている野菜を食べずに肉食の食事をしたら病気になったので、たんぱく質を減らす食事に切り替えたら体調が良くなったのです。

しかし戦後は西洋化が急速に進み、たんぱく質を摂りすぎる食生活になったため、慢性症状や生活習慣病になる方が増えてきました。

このように間違った栄養学を信じている人は、病気になるリスクが高くなるのです

命を丸ごと頂くことで生命力と元気が湧き出る食養学

小魚

食養学とは、食によって身体を養うという、東洋医学の独特な考え方です。

例えば、日本人に当てはめるなら国産のものを食べることが推奨されています。自給率の問題ですべての食べ物を国産にするのは難しいかもしれませんが、日本とまるで違う環境の食べ物を食すよりは国産のものがオススメです。

ほかにも東洋医学には、食べ物は丸ごと食すのが良いとされる『一物全体(いちぶつぜんたい)』という考え方があります。食べ物でいうと、例えば刺身でマグロを食べるよりも、丸ごと食べられてひとつの命をいただける小魚の方が、より生命力がもらえて元気が出るといえるでしょう。

陰陽

また、陰と陽という概念もあります。これは、身体を冷やす陰と暖める陽をバランス良く摂って健康を保つという考え方です。

この考え方でいうと、寒いときに冷たいものを食べると身体が冷えるため、病気の元になります。つまり、寒いときには温かいものを、暑いときには冷たいものを食べるのが陰と陽のバランスをとるポイントです。

140年の栄養学と2千年の歴史がある食養学

東洋医学

長い歴史で見ると、栄養学の歴史は約140年ほどですが、東洋医学の食養学は約2千年以上の歴史があります。

東洋医学は食事において、身体を強くすることを第一と考えるのが特徴です。初めて聞くような知らない考え方は怖くて否定したくなる気持ちもわかりますが、一歩先に踏み出すと世界が広がります。

つまり、東洋医学の叡知の結晶の集大成こそが『食養学』なのです。

食養学は人類の叡智

食養学は、東洋医学の食事法や漢方、施術などの積み重ねで成り立っています。

まだ一般的に広く普及されていないのは、科学的に証明できないので否定的なイメージが先行しているだけだと感じています。

食を見極める東洋医学

実は栄養失調が多く報告されているアフリカでは、栄養学が適しています。一方、食べ物を選択できる環境にいる地域の方は栄養学に則ると病気になりやすく、食養学の方が適しているのです。

このように、東洋医学では食を見極め、間違った食生活のため不調に苦しむ方を、全力で改善へと導きます。

食で身体を養いたい方は、東洋はり灸院へ

スタッフ集合

食事は、わたしたちの身体を支えるための大切な習慣のひとつです。しかし、現代の日本人は自分の身体に合わない栄養学に基づく食事を多く摂っています。誤った食事法は不調を招く原因にもなるため、早めの改善が必要です。

東洋医学では日本人に合った、食養学という考え方を基本としています。食で身体を養うために、正しい知識を身につけ、的確な指導を受けましょう。

東洋医学専門の東洋はり灸整骨院は、あなたの食を全力でサポートいたします。まずは当店までお気軽にご相談ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

統括院長 石丸昌志

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