孤立性心房細動について
心臓の病気といえば、「高齢者がかかるもの」と認識している方も多いのではないでしょうか。しかし、最近では基礎疾患を持っていない若者でもかかる「孤立性心房細動」という病気が注目されています。
本記事では孤立性心房細動の特徴をはじめ、心房細動に鍼灸が効果的な理由やおすすめのツボをご紹介します。心房細動がひどくなると心筋梗塞や心不全にもつながる可能性がありますので、ぜひ早めのケアをおこなってくださいね。
対談動画「心房細動の東洋医学的な考え方」
※効果には個人差がございます。
孤立性心房細動とは?
孤立性心房細動(しんぼうさいどう)とは、特定の病気を持っていない人が起こす心房細動のことを言います。
心房細動の症状がある人の中で2~15%ほどが、この孤立性心房細動であると言われているため、「若いから、健康だから大丈夫」と安心しきってしまうのは危険ですね。
私たちの心臓には右心房・左心房・右心室・左心室と4つの部屋がありますが、このうちの右心房と左心房が異常に早く、また不規則に動く状態を「心房細動」と呼びます。心房細動は不整脈の一種ですが、今すぐに命にかかわるという重大な症状ではありません。
しかし、心房細動を放っておくと心筋梗塞や心不全など、心臓の機能が停止する恐ろしい病気につながる可能性があります。そのため、少しでも「おかしいな」と感じたら、すぐに適切なアプローチをおこなう必要があります。
孤立性心房細動へのアプローチ
通常の心房細動に関して、直接的な原因は以下のように言われています。
- 心臓弁膜症
- 拡張型心筋症
- 肥大型心筋症
これらは、読んで字のごとく心臓の形がおかしくなっていたり、心臓の一部が肥大している状態です。つまり、心臓の形を元の状態に戻すことで心房細動の症状も改善すると考えられ、手術を用いることが多いでしょう。
このように臓器に異常がある場合はおこなうべきアプローチ法がハッキリとしています。しかし孤立性心房細動に関しては、臓器の形に異常がないにもかかわらず心房細動が起こっているため、アプローチ方法が確立されていません。
目視で異常がない限り、当然病院では「今すぐ手術をしよう」という判断にはなりませんし、「リスクを負ってまで手術を受けたくない」とも思いますよね。
通常の心房細動と違い「原因不明」と判断されることが多い孤立性心房細動には、不整脈を抑える薬を処方されるのが一般的です。不整脈のひとつであるため確かにそのような薬も効果的なのですが、あくまで一時的に症状を抑えるにしかすぎません。
つまり、薬の効果が切れるとまた心房細動が発生してしまうため、常に薬が手放せなくなってしまいます。どこに行っても「薬が切れたらどうしよう」と、薬の心配ばかりしなくてはならないのは精神的にもつらいですよね。
このような心配をなくすためには、薬に頼らなくても済むように根本原因から解決する必要があるでしょう。
東洋医学の鍼灸が孤立性心房細動に効果的な理由
若い人も多く悩んでいる孤立性心房細動ですが、根本原因から解決するためには東洋医学の鍼灸がおすすめです。
以下の3つの理由についてみていきましょう。
①リスクなしで内臓機能を高められるから
西洋医学では症状を抑えるために薬を用いたり、時には外科的なアプローチとして手術をおこなうでしょう。
もちろんそれらの方法によって症状が緩和されるケースも多くありますが、薬は依存性があり、手術にはリスクがあります。いずれにしても体にとってよくありませんよね。
その点、東洋医学の鍼灸は副作用やリスクなしで内臓の機能を高めることができます。「人間が本来持つ力を元に戻す」ことを目指しているため、体に負担をかけずに健康を取り戻すことができるのです。
②赤ちゃんから高齢者まで施術可能だから
薬や手術などのアプローチは、年齢や体質によっては実践できないこともあるでしょう。市販薬の表示に「15歳以下は服用不可」と書かれていたり、体力がないことを理由に手術を受けられないというケースも存在します。
その点、鍼灸は赤ちゃんから高齢者まで老若男女問わず受けることができます。副作用や痛みがない優しいアプローチであるため、施術中はみなさんリラックスした表情をされていますよ。
③根本原因から解決できるから
東洋医学は孤立性心房細動のように病院で原因不明と言われた病気や、慢性病に対するアプローチを得意としています。中には国から難病指定された病気をスッキリ改善できたケースもあります。なぜそのようなことが可能なのかと言うと、「根本原因」を見つけて適切なアプローチをおこなうからです。
孤立性心房細動は心臓の「機能」に問題があるととらえ、その他の病気に関しては機能に加えて「体質」も問題であると考えています。つまり、内臓機能の向上や体質改善など、症状の大元と向き合ってアプローチをするため、難しい病気でも根本からの改善が可能なのです。
孤立性心房細動におすすめのツボ
孤立性心房細動には鍼灸が効果的であるとご紹介しましたが、こちらでは特におすすめのツボについて解説しましょう。
膻中 (だんちゅう)
ひとつ目は膻中というツボで、左右の乳頭を直線で結んだ時真ん中にあたるところにあります。
孤立性心房細動に悩まれている方の膻中を押すととても痛がりますが、当店の鍼灸では痛みや熱さを感じないためご安心くださいね。
気舎(きしゃ)
もうひとつは気舎というツボで、鎖骨の内側のくぼみの上にあります。不整脈を抑えたり、脈の乱れを正常化してくれるツボであるため、孤立性心房細動にピッタリですね。
これら以外にも他の症状や体質に合わせて適切なツボにアプローチをおこなっていきます。どのような症状でも最初に必ず丁寧なカウンセリングをして施術方針を決めていきますので、ぜひお気軽にご来店くださいね。
孤立性心房細動を改善して快適な毎日を目指そう
基礎疾患がないにも関わらず心房が震えてしまう孤立性心房細動は、若い人もかかる病気として知られています。今は自覚症状がなくても、気づかないうちに孤立性心房細動の予備軍となっている可能性もあるため注意が必要ですね。
東洋はり灸院では、原因不明と言われる病気や長引く不快な症状の改善を得意としています。不明点や疑問点がありましたらどんなに些細なことでもお答えしますので、ぜひお気軽にご相談ください。