季節の変わり目に体調を崩しやすい方へ
こんにちは、東洋はり灸院 川越院 院長の日高です。
2月2日には春の始まりとされる立春を迎えましたがまだまだ寒い日が続きますね。また、変に暖かい日もあり体への負担も気になるところです。
そこで今回は「季節と体調の関係」についてお話しさせていただきます。
季節と体調の関係
人体は季節の影響により体調を崩すことがあります。寒い時期は風邪を引きやすかったり、梅雨時期は体が重だるかったり、暑すぎると食欲をなくしたりというのは皆さんも感じるところではないでしょうか。
春はどうでしょう。一見無害そうですが、春は春で不調が多くなります。春に体調を崩すと言えば「花粉症」をイメージする方が多いと思いますが、東洋医学では他にも
- 寝違え
- ギックリ腰
- 頭痛
- 眩暈(めまい)
- 顔面神経麻痺
が出やすくなると言われており、現場でも実際にそういった問い合わせが多くなります。上記の症状以外でもなぜか春になると体調を崩す方も少なくないはずです。
春は木々が芽吹く時期です。体も同じで、冬場に鳴りを潜めていた悪い物がポンッっと出てくる時期です。また、東洋医学では春は「肝」の季節となり、乱れやすくなります。よって自然と「肝」に関する症状が出やすくなるのですがそれが上記にある「寝違え」、「ぎっくり腰」等になります。
4つのセルフケア
ですが、日常生活で「肝」をサポートすることで不調を減らすことができます。これから4つご紹介しますので、ぜひ試してみてくださいね。
①お灸
まずは「肝」に効くお灸です。太衝、期門、三陰交といったツボにお灸を続けることで肝の働きが良くなります。
ネットで「太衝 ツボ」と検索したらすぐ出てきますので場所はわかると思います。場所に自信がなく怖くてできないという方もいらっしゃいますが、おおよそで大丈夫です。
少し外れたからと言って悪化するということでもないので、リラックスして楽しむつもりでお灸をしてもらえたらと思います
②食事
「酸味は肝を養う」という言葉があります。言葉通り酸味のある食べ物は肝に良いということです。食事に酢の物や梅干しなどを加えると良いです。
他に、酸味以外でも、韮、葛、ウコン、シジミ、アサリ等も肝に良いです。寒い日が続くので葛湯などは丁度良いかもしれません。
③睡眠
肝に限ったことではないのですが睡眠も大事です。特に夜中の1~3時は肝臓がよく働く時間です。この間十分に睡眠をとらないと、肝の働きである解毒作用が働かず、毒素が溜まった状態になります。
④入浴
肝には疏泄作用(そせつさよう)という血を隅々にいきわたらせる働きがあります。この働きが落ちると血行不良となり肩こり、腰痛、こむら返りが起こりやすくなります。なのでしっかり湯船に浸かり血行不良にならないよう意識しましょう。
おわりに
ざっくりではありますが、これら日常生活を意識することで春の不調にならずに済むはずです。出来ることからでよいので是非チャレンジしてみてください。