鍼灸をはじめて受ける方へ
鍼やお灸を使った施術を行う鍼灸は、「痛そう」「熱そう」といったマイナスなイメージを持たれる方も少なくありません。また、効果や身体への負担を心配される方もいらっしゃるでしょう。
ここでは初めての方でも安心して鍼灸を受けられるよう、東洋医学の鍼灸に関する基本知識と当店の施術についてご説明いたします。ご質問や心配事などがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
東洋医学の鍼灸はなぜ身体に効くのか
わたしたちの身体は、気(エネルギー)・血・水が体内を巡ることで生命活動を支えています。この気・血・水の通り道のことを経絡といい、経絡の流れが滞ると身体に不調が現れるというのが東洋医学の考えです。
経絡の滞りは経絡と体表面の接点である経穴(ツボ)に、鍼やお灸で刺激を与えることで改善されます。これは身体の各器官と臓腑が経絡を通してお互い影響し合っているためで、東洋医学ではこの経絡のメカニズムを利用して病気の診断や施術を行います。
このメカニズムは気・血・水を電車、経絡は線路、ツボを駅に例えるとわかりやすくなります。
電車を日々スムーズに走らせるためには、各駅や線路を整備してあげることが大切ですよね。このように鍼やお灸の刺激という整備により気や血の巡りを改善し、その経絡とつながっている臓腑の不調を解消していくのが経絡治療のメカニズムなのです。
身体に優しい当店の鍼灸施術
鍼灸と一言でいっても実はさまざまな流派があり、効果や特徴がそれぞれ異なります。中でも当店の鍼灸は1500年以上の歴史を誇る伝統的な流派に所属しており、低刺激が特徴のため小学生からご年配の方まで無理なく受けることができます。
当店のスタッフは全員が国家資格を持つプロ集団で、洗練された技術により鍼を打つ深さも5mm程度のため痛みや出血がほとんどありません。
鍼灸を扱うお店は年々増加していて、どこで鍼灸を受けていいのかわからないという方もたくさんいらっしゃいます。しかし声を大にして伝えたいのは、本物の鍼灸を扱っている鍼灸院は全国にわずか2%しかないということです。
一般的な鍼灸院はマッサージなどの慰安行為をかけ合わせて鍼灸を行っているため、純粋な鍼灸の効果が期待できません。なぜなら、あれもこれもと手を出している店はひとつずつの質が低くなりがちだからです。
バイキングは色々なメニューが食べられてお得ですが、バイキングで食べるカレーと専門店のカレーを比べたら差は歴然ですよね。
当店の鍼灸はこのようなごまかしは一切しない、鍼灸一筋の鍼灸専門店です。鍼灸を試すならば当店のように、一つの道を極めた慰安行為のない鍼灸専門店を選ぶことをおすすめします。
鍼灸に使用する道具
当店の施術道具は、人体に優しく身体の負担を最小限に抑えたものを使用しています。
①鍼
鍼にもいろいろなメーカーがありますが、当店で使用するのは日本製のセイリンというメーカーです。また、鍼は使い捨てなので衛生的で感染などの心配もありません。
長さや太さにもさまざまな特徴がある鍼ですが、当店は中でも細い鍼を使用していますので、他店と比べて刺激も少ないのが特徴です。
②お灸
山正という日本老舗メーカーの高級もぐさを使用しています。上品な香りと温和な熱感が特徴です。
③漢方ローション(美容鍼のみ)
漢方パックをする際に使用します。
配合されている漢方は以下のものが含まれています。
- 当帰(血行促進・滋養強壮・不妊症へ効果が期待できます)
- 人参(冷え性・疲労・胃腸衰弱に効果が期待でき、補薬の王と呼ばれています)
- 甘草(消炎作用に効果が期待できます)
- 川芎(冷え性・皮膚疾患に効果が期待できます)
施術を受けるタイミングと適切な回数
鍼をする前は15分ほどゆったりして呼吸を整えていただき、それから施術を受けることをおすすめしています。なぜなら息が上がった状態だと、お腹や脈を触る際に誤った診断につながってしまう恐れがあるからです。そのため、施術直前の運動は避けていただければと思います。
施術回数は人によりさまざまで、不調の状態によっても異なります。そのため、1回で施術が終わる人もいれば慢性化した症状の場合は数回施術が必要なこともあります。
一般的には症状が改善されたら週に1回から隔週へ、さらに月1ペースへといったように様子を見ながら通っていただくことをおすすめしています。
鍼灸を受けた後の注意点
施術を受けると身体の巡りがよくなり、いつもより血流も良くなります。そのため、入浴や飲食の際はいくつか注意が必要です。
まずお風呂ですが、いつもよりのぼせやすくなるため、長時間の入浴は避けるようにしましょう。
次に食事ですが、しっかりとした食事は施術後30〜60分空けた方が胃に負担がかかりません。お酒はまわりやすくなるので、少し控えるようにしましょう。ただし、軽めの食事なら問題ありませんので、お腹が空いた場合は調整してください。
また、施術後は人によりダルさや眠気が出やすくなるため、症状が重い方や疲れやすい方は特にゆっくり休むようにしましょう。